2月7日(土)教職研究科主催による教職実践フォーラムを開催いたしました。教職実践フォーラムは、教職大学院にご協力いただいている地域の教育機関、保育機関にむけた協働連携活動の一環として、平成28年度より年1回開催をしてきております。
今年の教職実践フォーラム2025では、野田市スクールロイヤー羽角和之先生をお迎えして対面、オンライン併用でお話を伺いました。

近年、子供の学校における課題の多様化・複雑化が進んでおり、保護者等からの苦情や要求、いじめ、学校事故、虐待などへの対応が欠かせません。このような学校現場や教育委員会をめぐる課題に対して、法務の専門家(スクールロイヤー)からの支援を必要とする機会が増加しています。今回の教職実践フォーラムでは「幼稚園・学校が抱える課題への法的対応と予防」と題して研修を行い、スクールロイヤーの講師から学校におけるスクールロイヤーの役割や法的課題への対応について話題提供をしていただき、教職員である参加者の理解を深めることとしました。
講演の内容は、①スクールロイヤーの業務内容(定義そのものが定まっていないが、業務内容について一定の分類が可能であること、多くが「助言型」の内容が多いこと)②法的対応と教育的対応の関係についての説明(法的対応のみのケース、教育的対応と同時に法的対応のケース、教育的対応であるが背景に法的対応の可能性があるケース)③スクールロイヤーの持つべき視点(教育的対応の意義と役割を尊重しながら法的対応を落としこむ、法的対応の存在を可視化して学校現場に提示する、予防として平時からのスキーム作成や教員研修、いじめ予防授業の実施)について説明されました。講演の内容から、学校におけるスクールロイヤーの業務や法的対応の考え方について理解を深めることができました。
後半には、具体的な内容として、保護者対応、いじめ対応・予防、虐待対応、情報管理における法的対応と予防について個別ケースを提示され、これらを基にして具体的な対応、留意点などをわかりやすくお話いただきました。

参加者には、講演後にアンケートを記述していただきました。その自由記述を分類しましたところ、①スクールロイヤーの役割への気づき、②具体的な対応に気づくといった講演によりスクールロイヤーや法的対応の知識の習得ができたことがわかりました。それ以外の記述では、③これまでの実践の振り返りと新たな気づきが生まれた、④チームで対応することの重要さの気づいた、⑤子供の人権を見る視点へ気づいた自由記述もあり、参加者自身が実践を振り返り、さらに学校現場における具体的な実践の気づきにつながった様子がうかがえました。
わかりやすく、具体的な事例を含めて幼稚園や学校における法的対応についてご説明いただきました。会場やオンラインで入られた参加者の皆様から、質疑応答もいただき、大変有意義な学びの時間となりました。
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