大学院・大学・短大 2025年6月(第144号)
【音楽学部】一般社団法人日本ピアノ調律師協会主催第26回 新人演奏会において卒業生が演奏
ゴールデンウィークの賑わいが一段落した5月8日(木)、東京文化会館・小ホールにおいて「第26回新人演奏会」が開催されました。この演奏会は、音楽大学や音楽学部を卒業した優秀なピアニストたちが、その才能を披露して未来へ羽ばたいていく素晴らしい時空間です。
そんなピアニストたちへのプレゼント、それはこの日に世界の名器を演奏できることです。今年は、ウィーン生まれのベーゼンドルファー、その中でも最高峰のインペリアルという楽器でした。ピアノの鍵盤数は通常88ですが、インペリアルは低音部に9つの鍵盤が追加されていて、97の鍵盤があります。その追加された鍵盤のおかげで、この楽器はオーケストラのような色彩に富んだ豊かな響きを生み出すのです。
このピアノを演奏した聖徳大学の代表は、音楽学部プロ・アーティストメジャー卒業の川村綾音さん。そして、リサイタルやコンクールでさまざまな曲を弾きこなす彼女が選んだのは、お墓にも一緒に入りたいと言うほど大事にしているK.シマノフスキ作曲「変奏曲 変口短調 Op. 3」。インペリアルの深く輝かしい音を響かせて、この曲の魅力がホールを満たし、その演奏は聴衆の心を打ちました。そこには未来へ羽ばたくピアニスト、川村さんの姿がありました。
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