「食に関する講演会」は、11月8日(土)1日目、聖徳大学人間栄養学部人間栄養学科主催、公益社団法人日本フードスペシャリスト協会共催、松戸市後援として開催いたしました。講師は、認定NPO法人全国子ども食堂支援センター・むすびえ 川添華子氏、NPO法人千葉県子ども食堂連絡会代表理事・まつど子ども食堂の会代表 髙橋亮氏をお迎えし「ひとりの明日を変える、こども食堂~誰も取り残さずに日本の発展を可能にする日本型のSDGsモデル~」をテーマにご講演いただきました。地域の中での「居場所づくり」や社会とのつながりについて心に響くお話をいただきました。「社会的孤立」は、心や体、そして社会生活にさまざまな影響を及ぼすと考えられており、地域の中に多様な子どもたちの居場所をつくることが大切だと語られました。
川添氏よりむすびえでは、こども食堂が全国に広がり、誰もが安心して訪れることができる場所になるよう、環境づくりに力を入れているそうです。こども食堂を通じて、多くの人が未来を創る社会活動に参加できるようにしており、2024年度には全国で10,866箇所に達しました。中でも千葉県は、全国で最も多くのこども食堂がある地域です。

続いて、髙橋氏より、松戸市をはじめとした地域でのこども食堂の取り組みについて、たくさんの写真とともにご紹介いただきました。そこに集まるのは子どもだけでなく、大人も含めた多くの人たちであり、誰もが安心できる居場所をつくることの大切さを、熱い思いを込めてお話しくださいました。

学生が主体となって運営するこども食堂の形もあり、関わり方はさまざまです。ボランティアとして参加する学生にとっても、食事づくりを手伝うだけでなく、安心できる居場所があることの幸福感や、生活の満足感を知る貴重な機会になっています。「居場所」とは何か、その意義を改めて深く考える時間となりました。
11月9日(日)2日目は、聖徳大学人間栄養学部人間栄養学科主催、一般社団法人全国栄養士養成施設協会ならびに松戸市後援として開催いたしました。講師は、千葉大学医学部附属病院臨床栄養部副部長兼栄養管理室長の野本尚子氏をお迎えし「食物アレルギーの実際と食物アレルギーの管理方法を学ぶ」をテーマに、基本的な仕組みから実際の対応方法まで、わかりやすく丁寧にご説明いただきました。
アレルギーのメカニズムやさまざまなタイプについて、具体的な食品例を交えながらお話しいただき、食事を提供する立場として知っておくべきことを学ぶことができました。
講演の最後には、千葉大学医学部附属病院での取り組みについてもご紹介があり、食物アレルギーのある患者様に安心・安全な治療食を提供するためには、管理栄養士と他職種との連携がとても重要であることが強調されました。

参加者からは、「食物アレルギーがあると、どうしても不安から必要以上に除去してしまいがちですが、しっかりと知識を身につけて、必要最低限の除去にすることが大切だとわかりました」「食物アレルギー対応の難しさと、正しい知識の共有がいかに重要かを実感しました」「現場での対応事例がとても分かりやすく、今後自分が管理栄養士として関わる際の参考になりました」などの声が寄せられました。
食物アレルギーのある方々にとって、管理栄養士は命と食生活を守る大切なパートナーであることを、改めて実感する機会となりました。食物アレルギーのある方が安心して暮らせる社会の実現に向けて、私たち一人ひとりができることを考えるきっかけとなることを願っています。
