品格を高める礼法教育

心の成長にあわせ、一貫して学べる礼法

「和」の精神の中心となる{礼}を学ぶ「礼法教育」は、聖徳の教育の柱の一つ。人と人とのコミュニケーションを円滑にする第一歩は「相手のことを大切にする心遣い」であり、その「心」を「形」として表現したのが「礼法」です。

礼法には挨拶の仕方、食事の仕方、歩き方などといった「形」がありますが、相手を思う心、慎みの心、助け合う心といった「心」があってはじめて、美しい「形」となります。

ゆとりある一貫教育の中で、礼法の源流である小笠原流礼法をとおして、社会で活躍するにふさわしい人間としての「心」と「形」を丁寧に身に付けていきます。

小笠原流礼法

礼法の基本は「心」と「形」に集約されます。この「心」と「形」を体系づけ、室町時代から現代まで脈々と伝承されてきたのが小笠原流礼法です。
聖徳学園の「和」の理念が小笠原流礼法に通ずることから、小笠原流礼法宗家・小笠原敬承斎先生の指導のもとに礼法教育を行っています。

<小学校>
小学校における礼法教育では、家庭生活にもつながるように身の回りのことを自分自身できちんとできるようになることを重視し、躾も取り入れて総合的に指導していきます。
礼法の授業を行う礼法室は、玄関や居聞をはじめ、台所、勉強部屋、寝室、洗面所、トイレ、脱衣室とシャワー室など、家庭生活のすべてを再現できるようにつくられています。
和室や洋室での立ち居振る舞いをはじめとした基本動作や食事の作法など、日常生活に欠かせない大切なことを学んでいきます。
<中学校・高等学校>
中学校・高等学校における礼法の授業は中高一貫とし、週1回1単位の正課の授業にしています。中学校では基本的なことを、高等学校では中級編として所作の意味などを理論的なことも含めて応用を学習します。
授業は本格的な書院造りによる礼法室で行っています。礼法室は、和室での立ち居振る舞いをはじめ、訪問接客、慶弔の儀式、お茶の作法など、すべてに対応できるように設計されています。また、和室に入る前に心を落ち着ける空間となる控えの間も設けてあり、窓の外には日本庭園が広がっています。
<大学・短期大学>
聖徳大学・聖徳大学短期大学部の1号館にそって、日本を代表する本格的な数奇屋づくりによる茶室「和香庵」と作法室「楽修軒」からなる「聖徳堂」を設けています。
一歩足を中に踏み入れると、千利休が確立した茶道の世界を体感できるつくりになっており、いずれの施設名も茶道裏千家第第十五代家元の鵬雲斎千 宗室大宗匠が命名しています。クラブ活動の場としても活用されており、「形」と「心」の美しさを極めています。

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