堀田教授は本学に2025年4月に着任され、この3月にご定年を迎えられます。
講義では、伝統的なフランス菓子ガレット・デ・ロワの製法や歴史、フランスでのご経験、テレビ出演時の裏話等々、幅広くお話しくださり、時間がとても短く感じられました。
堀田教授が製菓の分野を選んだきっかけですが、はじめからめざしていたわけではなく、偶然この道に入り、そのまま続けてこられた結果、現在に至っているとのことでした。自然体でありながら、製菓の女性教員のパイオニアとして、最前線で勤務なさっていたことが伝わってきました。社会に出られた当初は女性が下働きに回ることが多く、結婚を機に退職する人も少なくなかったそうです。この約40年間で女性の働く環境が大きく変わったとお話しされていました。

前任校にはフランス校があり、開設当初から3回(合計で約5年半)赴任され、リヨンの郊外で暮らしておられたそうです。また日本校におられる際も、授業でフランスの暮らしに関する講義を担当されていたとのこと。ホワイトボードにフランスの地図をさらさらと書いてくださり、リヨンやノルマンディーなど、滞在された都市を紹介してくださいました。
フランスでは教員仲間でレストランの食べ歩きもよくなさったそうで、レディーファーストの文化を実感されたそうです。女性がいるとお店のスタッフの接客が丁寧になるそうで、女性に渡すメニューには値段の記載がないなど、リアルな体験談を伺うことができました。また著名な三ツ星レストランのメニュー表を回覧してくださり、金色に縁取られた豪華なメニューを見て、豊かな食文化を感じました。
当日は教室入口に焼き菓子が飾られ、参加者にも堀田教授手作りの「ガレット・デ・ロワ」が配られました。ガレット・デ・ロワはキリスト教の公現節を祝うフランスの伝統菓子で、パイ生地に美しい切り込み模様を施し、内部に「フェーブ」と呼ばれる小さな陶器を忍ばせるのが特徴だそうです。切り分けた際にフェーブが入っていた人がその日の「王様」になるという遊び心あるお菓子ですが、現代では安全面の観点から別添えにしたり、代わりにアーモンドを入れたりすることもあるそうです。ポケモンなどさまざまなキャラクターを入れて楽しむことも増えているそうです。

堀田教授のお人柄が感じられる、終始和やかで楽しい講義で、参加者は引き込まれるように耳を傾けていました。講演の最後には、1年生から感謝の花束が贈られ、会場は温かい拍手に包まれました。
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総合文化学科ホームページ 1/14付け記事 堀田先生の特別講義がありました!
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