幼稚園教員養成コース
期 間:9月29日(月)~10月8日(水)
訪問先:ドイツ・チェコ・オーストリア
今年で32回目となるヨーロッパ研修旅行。第2班は9月29日(月)から10月8日(水)の日程でドイツ・チェコ・オーストリアの3カ国を訪れました。この研修の大きな特徴は、ヨーロッパの幼稚園や保育所を訪問できることです。学生は新聞紙や折り紙を折ったもの、手遊びや歌を準備して子どもたちと楽しく交流しました。現地の先生からは学生たちの子どもに接する際の笑顔やまなざしが大変優しいと、お褒めの言葉をいただきました。

子どもたちと折り紙をする様子
ドイツの幼稚園では、フレーベルの理念を継承した保育に触れました。子どもたちの主体性を大切にしていること、自然とともにあることを重視し植物や生き物を育てる中で多くの体験をすること、自然の素材を使ったものを取り入れていることなどをお聞きしました。訪問当日は誕生会にあたり、子どもたちが、木が様々な生き物と関わりながら成長していく様子を演じていました。さらに保護者が来園して演奏してくださり、家庭との連携を体感することができました。
チェコの幼稚園では、移民が多く様々な国の子どもたちが保育を受けていました。アジアではベトナムからが多いことや、ウクライナの人がとても増えていること、言葉の教育を重視していることを学びました。
オーストリアでは、インクルーシブ保育を進めている幼稚園で学びました。その子のもっている力を大切にし、その子のやりやすい方法で活動に参加できるように工夫をしていること、室内にクールダウン等にもつながる教具があり、それはどの子にとっても楽しいものであることなどを、実物に触れながら教えていただきました。

オーストリアの教具
また、ドイツは、幼稚園の祖と言われるフレーベルの故郷でもあります。フレーベルの生家や博物館で、彼の生い立ちや目指した幼児教育について実際の恩物(おんぶつ)を使いながら知るとともに、それを受け継ぎ伝えていこうとする人々の熱い思いに触れました。
さらに、園訪問以外に各国で文化遺産を見学しました。その場所に場に身を置くからこそ感じることのできる文化や歴史、得難い体験です。また、日本の食文化との違いやその味、現地の言葉や英語を用いて交流したこと、ガイドさんや海外の保育者などをはじめ様々な職業や人柄に触れたことなど、全てが学生にとってかけがえのない、今後の糧になる経験になりました。

ツヴィンガー宮殿
