所 敏治 先生
学科 児童学科、保健センター
主な担当科目 小児保健・児童保健学
勤務期間 2006年~2017年
- Episode
所先生と初めてお会いしたのは、平成18年3月に看護師としての採用面接を受ける時でした。緊張して座っていた私に、穏やかな笑顔を向けていただき、大きな安心感を与えてくださいました。保健室で働き始めた後も、時々ニコニコした笑顔で顔を出して「どうですか?もう慣れましたか。」とやさしくお声がけしていただきました。
そして、所先生はいつも第一番に学生のことを考えていらっしゃいました。
それがわかるエピソードとして、2007年に全国的に麻疹の流行があった時です。学生がいろいろな実習に行くためには、麻疹の抗体検査が必要であり、大学構内で実施することが検査もスムーズで結果を早く知ることもでき、学生の負担も少なくなると、所先生が保健センターの医師の方々の協力をもとめ、新東京病院の協力も得て構内で行うことができました。先生の統率力と保健センターに関わる医師の皆様の団結力のすばらしさに感動いたしました。
2009年には、全国で新型インフルエンザの大流行が発生しました。所先生が感染対策本部長となり、担任・学寮課・実習関係部署等からの情報が保健センターに集約され、感染拡大を阻止することができました。これは、2007年度の麻疹対策の経験を活かして、先生と学長補佐の連携した学園全体を見据えた強力な指揮があったからこそだと思います。
先生はまた、ご家族の皆様に深い愛情を持った方です。ご母堂様を大切にされていて、ご母堂様に寄り添ってくださる奥様のことも、とても大切にされていて、奥様のご希望で毎夏海外旅行に行かれていました。3人のお子様の話や、愛犬の話を聞き、優しい先生に感激しておりました。
先生は、学生の皆様のことも大切にされていて、そのため学生の皆様からの人気があり、学生が「所Tシャツ」を作ったと聞いています。先生のアイデアで教職員の健康増進とリラックスができるように、夕方から体育実技室で「ヨガ教室」を開催したり、保健センターのつながりを強固にするため、健康相談室・カウンセラー室・保健室・事務室のそれぞれの話を聞きに回り、皆を集めて会を開いたり、いつも周りの人たちのことを考えてくださり、大変感謝しております。
最後に、先生の執筆活動として野原先生、赤塚先生らと共に「子どもの食と栄養」また宮本先生らと共に、「わかりやすい子どもの保健」などを執筆されました。
先生は、松戸の地に来てくださることが少なくなりましたが、これからもお会いしてお話を聴きたいと願っております。
( 保健センター 関 まゆ美)