本年、聖徳大学短期大学部は創立60周年、聖徳大学は創立35周年という大きな節目を迎えることができました。これもひとえに、長年にわたり本学を支えてくださった卒業生の皆様、地域の皆様、そして関係者の皆様の温かいご支援の賜物と、心より感謝申し上げます。
昭和40年(1965年)、松戸の地に聖徳学園短期大学が開学され、保育科と家政科の2学科でスタートしました。その後は、文学科、音楽科、初等教育学科などが加わり、昭和60年代には、在学者数が6,562名となり、日本全国でもトップクラスの規模を誇る短期大学へと発展しました。
平成2年(1990年)には、聖徳大学が開学され、人文学部児童学科、日本文化学科、英米文化学科の1学部3学科でスタートしました。その後も、多様な学部学科を展開し、平成10年(1998年)には、全国で初めて大学院児童学研究科を設置し、さらに平成26年(2014年)に看護学部を開設するなど、教育・研究の幅を広げ、現在は、総合大学へと変貌をとげています。
こうした歩みの中で、私たちは常に、建学の精神「和」に基づく「人間教育」「女性教育」を柱に、時代の変化に柔軟に対応しながら教育の質を高めてまいりました。特に、本学の幼児教育は「保育の聖徳®」として全国に知られ、教育・保育の現場で数多くの卒業生が活躍されています。加えて、その他の幅広い分野においても卒業生が多方面で力を発揮されており、日々、卒業生の皆様のご活躍の様子を耳にするたび、大変嬉しく、そして力強く感じております。
少子化や社会の変化が進む中、私たちは「Change, Challenge, Create.」という新たなスローガンを掲げています。そして「+5 SEITOKU Challenge」を掲げ、各個人が半径5メートルへ影響を与える行動を始めることで、改革の輪を広げ、最終的には改革の輪が世界を覆うことを目指します。大きなことを一気に成し遂げるのではなく、小さな改革の積み上げが大きな改革を導きます。
このたび、聖徳大学短期大学部創立60周年、聖徳大学は創立35周年の一環として、2025年9月20日(土)に、聖徳大学松戸キャンパスにて記念イベントを開催いたします。今回のイベントは、卒業生の皆様が一堂に会し、過去に目を向け、学んできた教育内容や時代を懐かしく振り返り、在学生は活躍している卒業生との交流から現在があることを確認し、卒業生から思いのバトンを受け継ぎ、未来へつなげてもらいたいと思います。過去・現在・未来へと「絆」をつなぎ、聖徳大学のさらなる発展の機会となることを祈念しております。ぜひ、ご参加いただけますと幸いです。
これからも、聖徳の学びが社会に貢献し、誰もが希望を持って前に進めるような環境づくりを目指してまいります。今後とも、聖徳大学・聖徳大学短期大学部へのご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
令和7年(2025年)8月