加辺 実
貿易業務
総合文化学科卒業/2014年
- 聖徳を選んだ動機
- 高校生のとき、将来何がしたいのか、まったく見えていませんでした。そんな中で、心がふっと動いた瞬間がありました。それは、旅行に出かけたとき。見たことのない景色や、そこで出会う人たちにワクワクしている自分がいて、「もしかしたら、これが好きなのかもしれない」と感じたんです。“旅が好き”という気持ちを、学びにつなげたい、そう思って出会ったのが、聖徳大学短期大学部の国際観光・ホテルコースでした。
- 学生時代の思い出
- 英語の授業にはとても苦労しました。必修科目だったのに、「将来、本当に英語なんて使うのかな?」と思っていたし、なかなか勉強にも身が入りませんでした。試験では毎回見事に赤点と再試!授業が憂うつだったことを今でもよく覚えています。でも、そんな私が今では海外で、英語を使って仕事をしています。当時は想像もしていなかった未来が、今、目の前にあるということが、何よりも印象深い学生時代の思い出です。あのときの挫折や苦手意識も、無駄じゃなかった。振り返ってみると、「できない自分」もちゃんと未来につながっていたんだな、と感じます。
- 思い出に残っている授業や先生
- 実際に観光業界で働いていた方が授業に来てくださり、リアルな体験談を聞けた時間です。教科書では学べない、現場で起きた出来事やお客様とのエピソード、仕事のやりがいや大変さなど、どれも臨場感があって引き込まれました自分が将来働く姿を少しずつイメージできるようになったのは、この授業のおかげです。知識だけでなく、“仕事の温度感”まで伝えてくれた先生の言葉は、今でもずっと心に残っています。
- 卒業して思う聖徳の魅力
- 改めて感じるのは、聖徳には“あたたかさ”があったということです。学生と先生の距離がとても近いと感じていました。悩んでいるときには親身になって話を聞いてくださり、そのやさしさや支えは、卒業した今でも変わりません。本当にありがたい存在です。
そして、もうひとつの大きな魅力は、机の上だけで終わらない“リアルな学び”があったこと。実習やフィールドワーク、現場の声に触れる授業を通して、観光の仕事の「楽し さ」や「難しさ」、そして「やりがい」を肌で感じることができました。 - 現在の職業または前職
- 卒業後、某旅行会社に就職し、ツアーの企画・手配・添乗、カウンターでのお客様対応など、旅行業に関わる幅広い業務を経験しました。 その中で、世界中で活躍する多くの方と出会い、大きな刺激を受けました。そうした出会いがきっかけとなり、退職後は海外へ渡航。現地では国際貿易に関する資格を取得し、貿易業務にも携わる会社に就職。現在は、貿易業に加えて、旅行業、イベントの企画・運営やコーディネートなど、分野を問わずオールマイティーに活動しています。
- 就職して役に立った学び
- 聖徳で学んだ「和の精神」と「リアル(実践)の学び」は、社会に出てから本当に大きな力になっています。観光業界はもちろんですが、それ以外のどんな仕事や人間関係の場面でも、この2つの土台があるからこそ、落ち着いて対応できたり、相手の気持ちに寄り添ったりできていると感じます。「和の精神」は、相手を思いやる心や、チームワークの大切さを教えてくれました。お客様との関わり、職場での人間関係、どんな場面でも“自分だけじゃない”という視点を持てることは、社会人としてすごく大事なことだと思います。また、授業や実習を通して得た「リアルな学び」たとえば、実際のツアーづくりや現場見学、などは、机の上だけでは身につかない「生きた力」になっています。その経験があるから、初めての業務でも物おじせず、自分から動けたし、お客様にも自信を持って対応できています。
- 将来に不安があったり、「やりたいことがまだ見つからない」と感じている方もいるかもしれません。でも、そんなふうに悩んでいること自体が、前に進もうとしている証だと思います。「なんとなく好きかも」「ちょっと興味がある」、そんな小さな気持ちを大切にして、一歩を踏み出してみてください。完璧な答えが見つからなくても大丈夫。迷いながらでも、自分で選んだ道は、きっと将来の力になります。
さまざまな学びや経験を通して、自分の可能性に気づける場面がきっとあるはずです。
「思い切ってチャレンジしてよかった」と思える日が、きっと来ます。
応援しています。