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松田 彩希

学童保育職員、保育士

音楽学部音楽総合学科音楽教員養成コース卒業/2019年

聖徳を選んだ動機
 指定校推薦枠があったのがきっかけで聖徳大学を知りました。オープンキャンパスでは音楽学部の先輩や先生方が、とても温かく迎えてくださったのも印象的です。音楽や教職を本格的に学べる環境に魅力を感じて、AO入試で受験しました。

学生時代の思い出
 ダンス部に入部して、普段は関わる機会の少ない他学部・他学年の仲間と一緒に、それぞれが得意なことを持ち寄り、一から振り付けや構成を考え、曲編集、振り入れを行い、照明案まで話し合いながらステージを作り上げていく時間は大変でしたが、大きなやりがいがありました。外部のイベントでフラッシュモブに挑戦したり、秩父や長野で合宿を行ったことも忘れられない思い出です。

思い出に残っている授業や先生
大学一年次 第九(春日保人先生・辻田祐希先生)

 第九は誰もが一度は耳にしたことのある有名な曲ですが、私を含め、その場にいた多くの学生が実際に歌うのは初めてのことでした。本番は暗譜が必須だったため、楽譜にはドイツ語歌詞にカタカナを書き込み、一刻も早く慣れようと必死でした。

 音取りの際、アルトの仲間たちと「今日の授業、ほとんどA(ラ)の音しか歌ってないよね?!」と思わず笑い合ってしまった何気ないやりとりまで覚えているのは、春日先生の丁寧で温かなご指導と辻田先生の心に響く美しい伴奏に支えられて、木曜4限が特別な時間となっていたからだと思います。毎週の授業が楽しみで仕方ありませんでした。

 授業はいつも女声だけでの練習でしたが、いよいよオーケストラ合わせ、そして本番を迎えた際には、指揮の山本真先生をはじめ、ソリストの先生方、オーケストラ、日声協の男声合唱が加わり、客席を含めた一体感の中で“全ての人々が兄弟となる”という音楽の力に包まれて一気に第九の世界へと引き込まれました。あの迫力と感動は、今でも決して忘れられません。終演後、友人たちと「来年も歌いたいね!」と興奮して話したことが、つい昨日のことのようです。

 ありがたいことに、先生がいつも温かく迎えてくださり、学年が上がり必修授業ではなくなった後も、さらに卒業してからも「聖徳第九」に参加し続けることができています。卒業後はパートが変わり、現在はソプラノとして舞台に立っていますが、不思議とあの頃の青春がそのまま続いているような気がしています。

 実は第九がきっかけでドイツ語に興味を持ち、学び始めました。今ではドイツ語にも馴染みがありますが、楽譜に一生懸命書き込んだカタカナは、初心を思い出させてくれる大切な宝物です。だからこそ、今も消すことができず、そのままに残しています。

卒業して思う聖徳の魅力
 卒業して改めて振り返ると、やはり先生方の圧倒的な専門性と温かいご指導だったと感じます。在学中もその質の高さには日々触れていましたが、社会に出てからこそ、その環境がどれほど恵まれていたかをより強く感じるようになりました。

現在の職業または前職
 学童保育職員、保育士

就職して役に立った学び
 大学では中学校・高等学校の教員免許取得のため、教職課程を履修し、教育心理や発達について幅広く学んだことで、年齢に応じた関わり方や言葉の選び方を常に意識するようになりました。この学びは、就職後に保育の現場で子どもたち一人ひとりと向き合う際にも、大きな支えとなりました。
 また、就職とは別になりますが、ワーキングホリデービザでドイツにて生活をしていた際には、現地の合唱団に入団したことも貴重な経験です。ドイツ語での会話はまだ拙い状態でしたが、“音楽”を通して自然に輪に加わることができ、言葉以上に人と繋がる力を強く感じました。

その他
 聖徳大学 35周年・短期大学部 60周年おめでとうございます
卒業してからも先生方や事務の皆さんとのご縁が繋がっているのは 本当にありがたいことだと感じています
これからもよろしくお願いいたします

在学生へのメッセージ

 在学中は目の前のことに精一杯で気づかないかもしれませんが、振り返ると聖徳大学で過ごす日々は本当にかけがえのない時間だったと気付くときが来ると思います。今しかできないことを思いきり楽しめますように。応援しています!