佐藤 遥加
(旧姓:倉持)
心理学科卒業/2015年
- 聖徳を選んだ動機
- 元々心理学に興味があり、将来に活かすことができる学びがしたいと思っていました。そう考えた際に現場経験の豊富な先生方が多くいる点と、アメリカに姉妹校があり実際に海外の心理学を学ぶ環境に触れることができる点に惹かれ聖徳を選びました。
- 学生時代の思い出
- 行事やイベントなど思い出はたくさんありますが、思い返すと毎日の授業や休憩時間など何気ない時間が楽しく女子大で良かったと思っています。女子大だからこそ友人との仲が深まるのが早く今でも大学で出会った友人とは仲良しです。
楽しかったことは海外研修です。姉妹校と交流し心理学の勉強ができたこと、アメリカの様々な観光地や大学に行けたことはとても刺激になりました。
一番の苦労は卒業論文です。まず自分が何を研究したいのかから始まり、この研究が役に立つものなのか考える初めのところでつまずきました。しかし、先生方や他学科の方、友人と励ましあい乗り越えることができました。 - 思い出に残っている授業や先生
- 鈴木ゆみ先生のカウンセリングと、河野先生の臨床心理学の授業が思い出深いです。
カウンセリングの授業ではピアカウンセラーの資格取得を目指して、実践的にパーソナルスペースの把握や相手への質問の仕方を学ぶことができました。
その際に今まで何気なく接していた友人のパーソナルスペースがとても広いことに驚いたり「自分と他者は違う」ということを身をもって体感できた授業でした。
臨床心理学の授業では動物を用いた実験の症例をお話しする際に、「動物に限った話ではなくこういった行動をしてしまう人間の脳も同じ仕組みになっています」と具体的な例をいつもセットで話してくださる河野先生のユーモアが印象深かったです。
※記憶が曖昧で先生の名前や科目名が定かではないです。 - 卒業して思う聖徳の魅力
- 社会人になった今思うのは「シリーズコンサート」という聖徳独自のプログラムがとても魅力的でした。元々芸術鑑賞が好きで、今も舞台を観に行ったりしますがその際に感じるのはレベルの高い芸術を受動的に観ることのできたあの環境はとても贅沢でありがたかったということです。オペラを聴いた、能を観たという体験を学生時代にできたことで社会人になってからの芸術への敷居が低くなったことは今でも感謝しています。
- 現在の職業または前職
- 前職はホテルや商業施設などに対し香りを使った空間演出や集客率アップを呼び掛ける提案営業の仕事をしていました。
現在は二児の母として子育てをしながらNPO法人に所属し、子ども食堂の取り組みや行政と協力して貧困の子供や、母親のサポートを行なっています。 - 就職して役に立った学び
- 様々な分野に分かれる心理学ですが、自身の心・他者の心を理解することが基本となるのでどの学びも就職後の人生において役に立っています。
特にカウンセリング・発達心理学・家族心理学は学ぶことができてよかったです。
前職の営業では、初めて会うお客様から要望や困り事を引き出さなければ結果に結び付かないため、まずは一から信頼関係を築き上げなければなりません。その際にカウンセリングの授業で学んだパーソナルスペースの確保や相手のペースに合わせた質問の仕方などを実践できたおかげで営業成績トップを取ることができました。
現在の子育てとNPOの活動の際に、発達心理学・家族心理学で学んだ知識は毎日のように役立っています。それでも思うようにいかないのが子育ての面白いところですが、それを面白いと感じる余裕が持てるのは元々学んでいた知識のお陰だと思っています。
- 今行っている毎日の勉強や部活動、アルバイトなど全ての学びや行動が必ず将来自分の選択を広げる糧になります。何気ない友人との時間や家族との時間が必ず将来自分を支えてくれる力になります。
今ある環境を当たり前だと思わず今しかない環境だと思い、興味のあることにはどんどん挑戦してほしいです。そして「やりきった!」という経験を今のうちにたくさん作ってください。
皆さんが社会人になったときに「聖徳での時間は楽しかったけど、今も悪くないな」といつか感じてもらえたらとても嬉しいです。





