山下伸夫先生

山下 伸夫 先生

学科 総合文化学科

主な担当科目 IT(情報活用演習、Webの表現技法、プログラミング基礎など)

勤務期間 2009年~2025年

Episode

 山下伸夫先生は、2009年4月、聖徳大学短期大学部総合文化学科に奉職された。そして、2025年3月に定年退職されるまで、16年にわたり総合文化学科で活躍された。ITコミュニケーションブランチのブランチ長として、多くの学生を指導してくださった。

 山下先生は、総合文化学科1年生全員が必修の「情報活用演習(基礎)」という授業を長くご担当くださった。そして、地域貢献活動の発表会で使うパワーポイント資料の作り方やプレゼンテーションのコツ等を学生にご教授くださった。パワーポイントの最後に「ご清聴ありがとうございました」という1枚は要らない、という山下先生のご指導は、私にとっても目から鱗が落ちるような思いであった。「ご清聴ありがとうございました」という画をずっと見せられるよりは、写真や資料を見ていた方が良いというご意見は、学生だけでなく教員の学びにもなった。

 山下先生と言えば、オレンジ色である。オレンジ色だけではないが、いつもビタミンカラーの洋服をお召しになり、遠くからでも「あ、山下先生だ!」とわかるほどおしゃれな格好をされていた。

 ただ、私の記憶では、昔はそんなに派手な服装でもなかった気がする。お年を召すにつれ、明るく元気な色を好むようになられた気がする。山下先生はシャイなので正直なところはおっしゃらないが、恐らく山下先生のファッションは、そのほとんどが奥様チョイスなのではないだろうか。シャツはいつもパリッとしていて、清潔感が溢れ、会う人たちに元気をお裾分けくださるようなファッションを嗜まれている。

 また、山下先生と言えば、Xへの投稿を日課とされている。ただ、正直なところ、山下先生の投稿は、何か数学のゲームのようなもので、私の鈍い頭ではついて行けない高度な内容である。
 山下先生とは何回か、地域貢献活動の授業でご一緒させて頂いている。ある年は、ちょうど山下先生が担任をされているクラスの地域貢献活動を、ご一緒させて頂いた。

 最初は(当時はまだ珍しかった)スマホ用のアプリを開発しよう、と学生たちは張り切っていたのだが、山下先生ご自身が当時はあまりアプリの事は詳しくなく、先頭に立ってあれこれ指示する、という事はなかった。どちらかというと、学生がやりたい事を、そっと見守りながら後方支援する、というタイプの指導であった。

 その後、卒業研究の指導では、山下先生のところにはゲームを作りたい、という学生が多く集まった。中には卒業研究を頑張れない学生もいたが、最後にはきちんと形になるようにご指導くださったのが印象に残っている。

 学生からも大変慕われていた先生で、学生からは親しみを込めて「ノブオ」と呼ばれていたような気もしないでもないが、多分それは私の空耳だろう。

( 総合文化学科 准教授 鈴江 朋子)